2005年10月11日

スリランカ研修②茶畑で思うこと

今日もスリランカ紅茶研修の続きを・・・

スリランカに広がる・・見渡す限りの茶畑。
山の頂上までも続くその茶畑に伸びる新芽。
その全てが、人の手で「一芯二葉」で摘み取られています。


※一芯二葉=新芽と2枚の葉っぱのことです
スリランカにある茶の木と
沖縄本島中部「うるま市」に広がる茶畑は同じものです。
椿科のアッサム種です。

その木の根元を見ると赤い土。
同じ赤い土が沖縄にもあることを自分の目で確かめました。
これがスリランカの旧名「セイロン」の語源。
セイロンは初めてここを訪れたヨーロッパ人(ポルトガル)が
ポルトガル語で赤い土=セイロンと読んだのが始まりです。

この土は弱酸性で肥沃でないため野菜や果実栽培には
土壌改良が必要ですが「紅茶」の原料にはぴったり。
それは・・・植物は本来、花が咲き実をつけようとするから。
紅茶には新芽のみを使用しますので
成長が遅くなる豊でない弱酸性のセイロン=赤土が良いのです。

紅茶には茶葉の成分も緑茶とは反対になります。
緑茶はアミノ酸(うま味成分)を求め、
紅茶は苦味(タンニン)を求めます。

良い紅茶を作るためにはアッサムの木が貴重で
その茶木が国内では沖縄でのみ生育可能です。
インド・アッサムのジャングルで英国人が見つけた木は
寒さに弱く、暑さにつよいので生育区域が限られ
北緯30度より南でしか育たないのです。

見渡す限りの茶畑で
一つ一つ茶摘みする回数は毎日、約1万回。
これで約20kgの原料になります。
その一人一人が自分たちが摘むその葉は
英国貴族までもがほしがる紅茶になることを誇りに思っています。

そして、加工する人も
風味を鑑定するティーテイスターも
港まで運ぶ人やバイヤーも
仕入れるメーカーも・・・・
購入するお客様にいたるまで
「良いものを手がけ、手に入れる」楽しみを知っています。

茶葉には風味だけでなく
そんな、良い意味のプライドが隠されている話をしながら
茶畑を回るカーブに体をゆだね、
どこまでも続く道を車で進みます。

茶摘する姿をカメラに収めようと近ずくと
はずかしそうに・・でもまっすぐとレンズをみる大きな目。
その目の中にあるプライドが
紅茶のエッセンスに含まれていることを確信しました。

工場長と語りながら
紅茶の国で学ぶ研修は始まったばかりです。


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この記事へのコメント
プライド・・・大事ですよね。
何に、どういうプライドを持つかで
人もモノも価値が決まるような気がします。
日々是精進です。
Posted by 直実 at 2005年10月11日 09:32
おはようございます
そうですね自分のお仕事その他に自信を持つことは素晴らしいですね
私は先日義妹にお料理が出来ないことを指摘されてちょっと落ち込みそう
でも他の点でカバーできるからそれで良いわなんて開き直っています
どんなジャンルでも自信を持てることは生きがいですね
私のことばでは「腐っても鯛」これが信条です
信じたことはまげない
プライドは必要ですね
Posted by Rumina at 2005年10月11日 12:11
お帰りなさい~
連絡出来なくてすいせん
スワン大谷です

実は
パソコンが立ち上がらなくなり
過去のデータ等がなくなってしまったんです

例のものありがとうございます!!

早速取りに行きたいんですが

今週は仕事で忙しくて

週末から石垣、西表旅行に行くので
帰ってきてから連絡してもいいですか?

郵送ではなく今本さんの珍しい紅茶等も見たいので
お願いします!
Posted by スワン大谷 at 2005年10月11日 20:01
はじめまして、直実さんのご近所に住んでいるみねこと申します。
直実さんに以前からお話をうかがっていて、
素敵な方だなあ、とあこがれております。

夫が、本業の傍ら台湾のお茶の研究をしていて、
いいお茶にも囲まれた、(たぶん)贅沢な環境にいるのですが、
私自身は、先日自宅で直実さんに台湾紅茶をお煎れしたとき、
ゴールデンドロップをしっかりポットに残してしまった不心得者です。

スリランカの「ベッティー」の習慣のことを読んで、
我が家で(毎日ではありませんが)朝やってることと似てるなあ、
と、とても興味深く思いました。
うちでは、少しの量の甘いお菓子と、緑茶を、起きがけにいただいています。
(おめざ、といってます)
お菓子は、毎日いろいろ。
型抜きの和三盆の干菓子だったり、いただきものの焼き菓子だったり。

緑茶はアミノ酸、紅茶はタンニンを求めてつくる、
というお話を書いてらっしゃいましたが、
台湾のお茶は、ほとんどがその中間の青茶で、
甘味と渋みのバランスを求めて作られているものが多く、
面白いな、と思いました。
お茶の世界は、本当に深いですね。

これからも、愉しみにブログを読ませていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by みねこ at 2005年10月13日 21:14
スリランカのお話、楽しく読みました。
読んでいると、スリランカの景色が目に浮かぶようでした。
これからも、お話、楽しみにしています。
Posted by say-cool at 2005年10月15日 15:10
直美さん>いつもありがとうございます。デジカメの調子ガ悪くて、自家製プリンがアップできません。ごめんなさい。来週は福岡に行きます!

Ruminaさん>信条、肝に銘じます。背筋の通ったRuminaさんのお姿を思い浮かべながらそう思いました。

スワン大谷さん>お待ちしております。例のもの・・・お預かりして降りますので・・・。

みねこさん>直美さんのところでお名前を拝見していたので、初めての気がしませんが・・・はじめまして。お褒め頂いてうれしいです。ありがとうございます。おめざの習慣、お家それぞれの習慣ですね。私は「べッティー」はかなりご機嫌な習慣でした。

say-coolさん>はじめまして!スリランカの景色が浮かぶ・・・確かに頭の中にある景色を見ながら一気に書いています。伝わってうれしいです。
Posted by 今本智子 at 2005年10月16日 00:53