2006年01月03日

ティーストレーナー

ティーストレナー・・・
聞きなれない名前かもしれませんが
「茶漉し」のことです。
ティーストレーナー

これがイギリスで発明されなければ、
いまでも中国風に蓋で茶葉をよけながら
紅茶をいただいていたか知れません。

娘が今日から学校なので時間が出来ました。
お家のお手入れに日ごろできていない
シルバーとグラス磨きをはじめました。


お正月の3日間はお仕事は
メール以外しないと決めていましたので
久しぶりにテーブルいっぱいに食器類を並べ
磨きはじめました。

特にティーストレーナーは茶渋が付き易いので
シュッシュッとこまめに漂白剤ををスプレーして、
水で洗い流したあとお湯の入ったコップにつけて
においを取ります。

シルバーのものはパーツを離して

ティーストレーナー

専用のクロスで磨きさっと水をかけると
惚れ惚れする輝きを取り戻します。

ピッカピッカに・・・・。



ティーストレーナー

このティーストレナーを購入した時を思い出します。

「茶漉し部分」と「柄の部分」そして「受ける部分」は
それぞれ別々に選んだオリジナルです。

香港の英国系デパートでのことです・・。

まず「柄」の長さ・・・短いのか長いのか
私は長いほうを選び・・・
材質は家具に合わせてウッドにしました。
そして「茶漉し」部分は憧れのカットを・・
受け皿も同じ材質に選んで・・・、
このとき目に付いたのはお値段の違い!
凝ったデザインの高価なものが
なぜか茶漉しの目が粗い。
茶漉しは「茶葉を濾す」のもですから「荒い?」と
不思議でどうしても聞きたくて
白い手袋をつけて担当してくださる方に聞くと笑顔で、
「貴族好みの紅茶はダージリンやキーマン」だからと・・。
貴族趣味の茶漉しは大きな茶葉に仕立てる産地に
合わせているので茶漉しの目は細かくなくても
デザインを優先するかたちが生まれたのです。
よく分からないけれどうれしくて、
小さな包みを受け取り帰りました。

この光景・・・そっくりなものを映画で見ました。
「ハリーポッター」の第一作目で
ハリーが魔法の杖を選ぶ場面。
材質は・・長さは・・・手に持った使い心地は・・・と
選ぶ場面がそのままティーストレーナーを
買った場面と同じでイギリスの伝統を感じました。

紅茶の生産国インドやスリランカで
一般に飲まれている紅茶は
ダストやファニングスといわれる細かな茶葉です。
これはローカルクオリティー(国内用)=細かい茶葉と
エクスポートクオリティーと(輸出用)=大きな茶葉に
細かい茶葉は表面積が大きく早く風味を失うなどの
適正から流通時に大きく分けられています。

そのため入れ方も違い・・
大きな茶葉はティーポットでゆっくりと
茶葉のヨリに閉じ込められた風味を引き出し、
細かい茶葉はお湯をかけるだけでさっと風味を出すので、
インドなどで紅茶を入れる時にポットは必要有りません。

茶葉が色々な大きさに出来たものを
サイズの違う網でふるいにかけて、
茶葉の大きさ=蒸らし時間をそれろえて
紅茶は初めて価格が付き、
それから買い付けられ・・ブレンドされて商品となります。

ハリーが魔法の杖を選ぶように・・・
英国風接客で買った茶漉しは、
もはや私にとってただの漉しではなく
「ティーストレナー」と呼ぶものに昇格。
紅茶とともに身の回りにものも
ワンランクアップした瞬間でした!

せっせと磨いている間に
学校帰りの娘のリクエストで
かぼちゃ入りのチーズケーキを焼きました。



ティーストレーナー                      



  ティーストレーナー

お夕飯後のお茶を楽しみます。

※実用は「目の細かい」ものが最良です。


ティーストレーナー



つくづく「楽しむ」道具である貴族趣味の文化と
「美味しく入れる」実用の道具の違いを感じます。











Posted by 内田 智子 at 21:00│Comments(5)お道具
この記事へのコメント
今本さんこんばんは
今日はトワイニングのダージリンを飲みました
先日パリで買ってきました
ティーストレナー銀製は1本だけしか持っていません
それも磨くこともなく
フルセットで買ったためあまり使うこともなく
飾り物状態です
パーツでオーダーなんて知りませんでした
そういうお買い物をしてみたいです
香港は結構通ったのに
最初はマンダリン、その後はグランドハイアットのアフターヌーンティーが好きでした、ここ数年行ってません
食器類で気分がよくなりますね
明日はどのようなティーカップでお茶しましょうかね~~
Posted by Rumina at 2006年01月03日 21:11
私もマンダリンHが大好きでした。特に午後にジャズが流れる時期があり、めまいがするほど素敵でした。今は変わってしまいましたがリージェントHが九龍にあったころも必ず立ち寄ってました。
その頃は「指し湯」をカップに入れて調節することも知らず、ティーポットに直接いれるマナー違反を平気でしている紅茶好きでした。
使いながら付き合ってはじめて道具が教えてくれることも多くて・・・Rumina さんのコレクションもいつか見せていただきたいとあこがれています。
Posted by 今本智子 at 2006年01月03日 22:00
マンダリンで始めてのアフターヌーンティーをいただいたとき
ウエーターが私を写してるビデオに緊張してがたがたと
なんとも懐かしい光景を思い出しました
リージェんトはパノラマビュー
毎晩お茶に出かけます
宿泊はハイアット&シェラトンが多いのですが
泊まっていないのにルームナンバーと言われて
嬉しいやら恥ずかしいやら
インターコンチになってからダーリンが一度だけ泊まりました
そうそう指し湯私もティーポットに入れてもらっていました
前日のリッツカールトンではウエイター&ウエートレスがお茶を注いでくれます、でもそのたびに呼ぶのも気がひけますよね
それなりに気配を感じて注いでくれると最高なのに
テーブルにポットがない場合はそうするでしょうが
テーブルに『お注ぎします』とそばにきます
さて昨年の暮れにお紅茶ようのティーカップをリクエストしたので
会議の結果??どのように対応してくれるのか
結果を調べにゆかなければ
こんなうるさい主婦はあまりいませんね~~~
だってせっかくのシチュエイションが台無しですものね
誰もリクエストしないのが不思議です
皆さん褒め言葉ばかりでしょうか???
私は最近コペンハーゲンを全く使っていないことが判明
少しは使わないとね
でもポーセラーツを始めたので自作の器が一番ですわ~~~
Posted by Rumina at 2006年01月04日 11:05
あけましておめでとうございます♪
某喫茶店主に奨められ、、、100円ショップのティーストレーナーを買い、余りの使い勝手の良さに、いつもそれを愛用しております。。。
「マテ茶」を淹れるのにも便利です。

先日のウェルカムドリンクを作ってみたところ、非常に美味しかったです。
↑かぼちゃのチーズケーキの作り方を教えてください!!
Posted by 笛木のり at 2006年01月04日 17:42
Rumina さん>そうですね「お注ぎします」のタイミングはよほど気配りがないと難しいですね。サービス担当者が4テーブル以上を受け持つお店では、この手のさし湯のサービスは基本的に無理だと考えて、テーブルに添えるか、お客様に「さし湯をおもちいたしましょうか」の一言をそえるようように指導させていただいています。理想と現実、経験地の少ないスタッフに伝える方法をいつも考慮します。もうしばらくすると新入社員研修の時期です。「さし湯」は一歩進むサービスのポイントですね。
ぬるいお湯を適当に注がれる、ひどいサービスだけは避けなくてはいけません!がんばります!

笛木のりさん>明けましておめでとうございます。
ウェルカムドリンクはいつも好評いただいていてちっとしたパーティーには欠かせなくなります。
「かぼちゃのチーズケーキ」はリクエストが多いので、今からブログに書きましょう!
今年もどうぞよろしく!



Posted by 今本智子 at 2006年01月05日 02:48
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