2011年10月18日

「黒糖ジンジャーティー」が出来るまで…

世の中は、すっかり秋の様子。

気温が下がると暖かい紅茶が美味しいと
お感じになられる方も多い事と思います。

沖縄も朝夕がはやっとクーラーが要らない涼しさで
秋の気配を感じております。

丁度この季節に「今の季節にあう沖縄らしい紅茶」をと
開発した紅茶が「黒糖ジンジャーティー」です。

「黒糖ジンジャーティー」が出来るまで…

新商品を企画するときは
私達にしかできない何かを見つけることから始めます。

黒糖は紅茶の成分タンニンと結合すると苦い重さがでてしまうため、
紅茶と相性の良い黒糖探しとテストを行い
粒じょうと粉末になると酸化のためか風味が変化するなか、
なんとか思い描く風味を見つける事ができました。

これに国産生姜を加え
手軽に美味しく頂いてもらうための工夫として
少々、大胆でしたが黒糖シュガーを茶葉にあわせることにしました。

「黒糖ジンジャーティー」が出来るまで…

この商品も、初めて試作品をブレンドしたのが2年前・・・。

しかし、美味しいけれど…「すごく美味しい」には届いていませんでした。
理由は、紅茶が黒糖と喧嘩してしまい
それぞれの風味が感じられないためでした。

翌年の春、セイロンティーをコロンボオークションで購入し
この紅茶を使いブレンドしたのが現在の商品です。

この紅茶はコクがあって風味が強くないため
黒糖の持つ風味と生姜の香りを損なわずにすみました。


私共のスタッフは最初の年に
せっかく作ったブレンドを販売せずにいたことを
残念に思ってくれていたようです。

翌年、思い描くブレンドを作ったところで
スタッフに試飲してもらいました。
笑顔と一緒に「美味しいとすごく美味しいの違いが分かりました!」と
嬉しい言葉をもらったことが思い出になっています。


ブレンドを行う者を「ブレンダー」と呼びます。
ブレンダーは最初に認識するのは
美味しい紅茶3種類を同量あわせると
互いに風味を相殺することを知ります。

ブレンドはぶつけずに、個性を生かしながら並べる・・・
そんな気持ちでお仕事させていただいています。

「ブレンダー」という仕事にご関心のある方は
私共のテイスティングサロンにどうぞ遊びにいらして下さい。
こちらでは世界の紅茶をテイスティングしていただきます。

世界中の紅茶はテイスティングカップを並べて流通されます。
このことに触れ、経験することで
きっと紅茶の面白さを知る機会になると思います。








 

Posted by 内田 智子 at 19:31│Comments(0)紅茶
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